過敏性腸症候群の原因は、簡単に言うと、『脳の誤作動』です。

一般的にみて、それほど大きなストレスがかかっていない状況でも、脳が大変危険な状況だと勘違いして、その脳のストレスが交感神経を過剰に刺激し、腸へ直接的に伝わり、体内にたまっている不要物を排出するか、溜め込むか、瞬時に二者択一を迫られるのです。

交感神経が刺激されて、反応する部位は人によって異なりますが、腸が繰り返し刺激される場合は、『過敏性腸症候群』と呼ばれ、胃が繰り返し刺激されると、『胃潰瘍』などと呼ばれます。

ではなぜ、過剰に反応してしまうのか？

それは、前述の『脳の誤作動』ですが、これが起こる原因はいくつかあります。

①それほど危険ではない状況で、脳が過剰反応を起こす。
これは無意識下も含めて、長期的にストレスを受け続けた結果、脳や体が先回りして、ストレスを回避しようとして起こる反応です。
反射的に起こるので、自分でもなかなか抑えることが難しい反応です。

②体の歪みや関節の不安定性による。
歪みが強いとそれだけで、体にはストレスになります。
また関節が不安定（ゆるい）だと、安定させるために、体が緊張します。
そのストレスや緊張が長く続くと、自律神経などの乱れに繋がります。

その誤作動をリセットするためにも、体の歪みを整え、リラックスしやすい状態にしていくことが必要になります。

過敏性腸症候群は、食習慣や運動習慣、睡眠習慣など、日頃の生活習慣を改めることやストレスを軽減させることが第一となります。

食習慣では、
・できるだけ決まった時間に食事をする
・刺激物やアルコールはほどほどにする
・添加物の多い加工食品や小麦製品は控える、など

運動は、ウォーキングや軽いジョギングをおすすめします。筋トレは悪いわけではないですが、交感神経優位になりやすいので、筋トレの後にウォーキングをするなどの工夫が必要です。またスポーツで汗を流すのもいいでしょう。

特に睡眠の質が良くない方は、軽い運動や寝る前のヨガやストレッチなどをおすすめします。

また似たような症状を起こす疾患として、細菌性・ウィルス性の腸炎や、クローン病、潰瘍性大腸炎、大腸がんなどの検査も行い、病気が隠れていないかをしっかりと鑑別することも大切です。

鍼灸や整体は、自律神経や体のゆがみを整え、神経伝達や血流を改善し、全身のバランスを取り、痛みや心身の緊張、無意識のストレスを和らげるのに適しています。

薬ばかりに頼りたくない方や、病院以外の改善法を知りたい方は、ぜひお試しください。

病院では、ほとんどの過敏性腸症候群の方が薬を処方されて経過観察になってしまうため、根本的な改善は見込めず諦めて放ったらかしになってしまうケースが多いのですが、軽度であれば根本改善は十分可能ですし、重度の場合でも症状の改善・軽減は可能性があるので、諦めないで整体や鍼灸の治療も選択の一つに入れていただければと思います。

さらに、当院の行う過敏性腸症候群の治療は、多くの病院のように症状だけに焦点を合わせての治療は行わず、根本的な改善に向けて身体を整えていきます。
そもそもの原因である自律神経や姿勢、無意識の緊張を整え、再発しないための心構えから、自律神経を正常に働かせるためのセルフケア指導など、多角的・総合的に行っていくので、相乗効果も高く、過敏性腸症候群にとって理想的なアプローチが可能な治療法なのです。

そしてこれまで数多くの過敏性腸症候群の患者さんと向き合ってきた当院にご相談いただければ幸いです。

このサイトでは、強迫性障害に関する一般的な原因や考え方に加えて、当院が考える原因や根本的な改善法などについて解説していきます。

ぜひ最後まで読み進めていただき、改善のためにお役立ていただければ幸いです。